労働者協同組合は基本原理のほかに、組合として備えるべき要件はありますか。
労働者協同組合は基本原理のほかに、組合として備えるべき要件はありますか。
組合は、基本原理(出資原則・意見反映原則・従事原則)に従い事業が行われることを通じて、持続可能で活力ある地域社会の実現に資することを目的とするものでなければなりません。そして、この基本原理のほかに、次の要件を備えていなければなりません。
・組合員が任意に加入し、又は脱退することができること
・組合員との間で労働契約を締結すること
・組合員の議決権及び選挙権は出資口数にかかわらず、平等であること
・組合との間で労働契約を締結する組合員が総組合員の議決権の過半数を保有すること
・剰余金の配当は組合員が組合の事業に従事した程度に応じて行うこと
「組合との間で労働契約を締結する組合員が総組合員の議決権の過半数を保有すること」の趣旨は、労働者協同組合の意思決定が労働契約を締結して事業に従事する組合員の手に委ねられるべきであることを議決権の数の上でも明確にするというものです。